肝臓を健康にするサプリメントと言えば、しじみのオルニチン、牡蠣のタウリン、そして、ウコンのクルクミンですね。
これらのサプリメントは多くの方が飲まれていますが、トクホ(特定保健用食品)でもなく機能性表示食品にもなっていません。
これって、どうなんでしょう?
効果があるから飲んでいると思うのですが、トクホや機能性表示食品でもない・・
つまり、公に科学的に証明されていないということです。
そう言えば、今、売られている肝臓をサポートするサプリメントは、全て機能に関して消費者庁に認められたものではありません。
ただ、血糖値やコレステロール値をコントロールするというサプリメントはトクホや機能性表示食品になっていますね。
そこで、昨年(2016年)7月に機能性表示食品になった肝機能サプリメントがあります。
それが、セラバリューズが研究開発した、セラクルミンです。
これで、やっと、肝機能の分野でサポートする機能性表示食品のサプリメントが日本で始めて誕生したということです。
セラバリューズのセラクルミンはウコンに含まれているクルクミンというポリフェノールを含んだ色素成分が抗炎症作用と抗酸化作用があることから、肝臓を元気にさせるという仕組みです。
ということで、今回は、「セラクルミンのウコン効果は本物!」というテーマで、機能性表示食品になったセラクルミンの効果についてお話ししたいと思います。
もくじ
セラクルミンって何?
セラクルミンは(株)セラバリューズが研究・開発した肝機能を健康にするサプリメントです。
正式な商品名は、「肝臓の健康にセラクルミン」という商品です。
それで、肝臓の健康にセラクルミンというサプリは何をもって肝臓の健康に働きかけるのか?
ということですが、ウコンに含まれているクルクミン効果を最大限に引き出すことに成功したということです。
今までのウコンサプリやウコン飲料はクルクミンを多く含有させて売られていますが、それほど期待出来る効果はありませんでした。
その理由は、クルクミンは体内吸収性が非常に悪いということです。
この、吸収性がネックとなって、効き目が良くないと言われています。
そこで、セラバリューズが研究を進めてきたのが、クルクミンの体内吸収性を高めることです。
そして、研究を重ねた結果、昨年、成功したということです。
それは、ある研究報告ではクルクミンは消化管から0.1%ぐらいしか吸収しないと言われていましたが、セラバリューズの研究で、何と67%まで吸収性を高めたということです。
これによって、格段にクルクミン効果を引き出すことが出来たということです。
当然、この研究データや臨床試験データを消費者庁に提出することによって、機能性表示食品として承認されることになったのです。
では、どのようにして高い吸収性を高めたのか?
これも気になりますよね・・
どのようにしてセラクルミンはクルクミンの吸収性を67%に高めたのか?
セラバリューズの研究でクルクミンの体内吸収性を67%に高めた方法ですが、吸収性を高めるには細粒化することです。
細粒化するということは、クルクミンの粒子を更に細かくすることです。
つまり、大きくなればなるほど、腸管から吸収するには時間が掛かったり、また、吸収されなくなります。
ところが、粒子を小さくすると、それぞれバラバラになる(単独になる)ので、吸収する表面積が数多くなることと、小さいほど吸収されやすくなるということです。
これは、よく言われるナノ化と同じことですね。
セラクルミンは、200分の1のサイズまで細粒化することに成功したのです。
ここで、素人考えで言うと、細かくするということはそんなに難しいの?・・と思いますが・・
実際、クルクミンの成分特性を維持したまま細分化するということは、かなり難しいことなんだそうです。
その1つは、粒子は小さくすればするほど、粒子同士がくっついたりして球になったりするので、それに対応する策が必要です。
このようなこと以外にいろんな問題が生じますが、これらを全て解消してクルクミンの細粒化に成功したと言うことです。
セラクルミンって副作用はないの?
セラクルミンはウコンに含まれているクルクミンだけを使っています。
つまり、ウコンに含まれている鉄分などの栄養素はセラクルミンンには含まれていないのです。
今までは、ウコン = 二日酔い解消 + 肝臓に良い
と言われていましたが、これはクルクミンの効果を指したものです。
それで、副作用ですが、クルクミンには副作用の報告はありません。
よって、セラクルミンは副作用のない安全なサプリメントです。
そして、アレルギーの心配ですが、「アレルギー物質を含む食品表示の基準」に記載されている27項目のアレルギー物質は含まれていません。
但し、クルクミンはウコンという天然の植物から取り出したものだから27項目以外の特殊なアレルギーをもっている方がおられるかも知れません。
そのようなアレルギーを持っている方には注意が必要かもしれません。
また、ウコン茶やウコンドリンク、ウコンパウダーなどがありますが、セラクルミンとは全く違ったものです。
クルクミンの肝機能効果
クルクミンが肝機に良いと言われているのは、抗炎症作用と抗酸化作用があるからです。
臓器の機能が低下する原因は、炎症がおこるからです。
その炎症をくい止めることが出来れば機能は次第に回復します。
クルクミンは、この抗炎症作用が優れているから肝臓を健康に保つことが出来るのです。
そして、かなりの確率で病気の原因を作るのが活性酸素です。
その、活性酸素をやっつけるのがクルクミンの持つ抗酸化作用です。
活性酸素は私たちにとって良い働きもしますが、過剰に発生すると悪玉化されて細胞やミトコンドリアなどを破壊させるのです。
これが、病気の原因になりますが、クルクミンの抗酸化作用が働いて酸化をくい止めるということです。
特に、肝臓は、全身のエネルギー源を作っている臓器なので、肝機能が衰えると全身に悪い影響を及ぼします。
ウコンにはどのような成分が含まれているの?
ウコンにはクルクミンの他、リン、鉄、カルシウム、マグネシウム、そして、精油成分のカンファーとシオネールという殺菌や防腐などの作用のある香料が含まれています。
特にウコンは肝臓障害の方に良くないと言われているのが鉄分です。
鉄分はしじみよりも多く含まれているので、ウコンは控えた方が良いと言われています。
特に、春ウコンは、ミネラルが豊富なので、鉄が多く含まれています。
そして、サプリメントやドリンクに使っているのが、春ウコンです。
もちろん、秋ウコンを使用しているサプリや飲料もありますが、料理に使えない春ウコンは秋ウコンよりも安く仕入れることが出来ることと、ミネラルが豊富な点がメリットとなり、加工してサプリメントやドリンクに適しているので秋ウコンよりも多く使われているそうです。
それで、肝臓が悪い方に鉄を過剰に補うと、肝臓は悪化します。
これは、肝臓は鉄を蓄積する臓器だからです。
毎日の食事で鉄を摂っていますが、それ以上に多く鉄を摂ると、肝臓に鉄が過剰になり、それが活性酸素を生み出す原因になるからです。
肝臓の健康にセラクルミン
ウコンに含まれているクルクミンだけを取り出して吸収性を67%まで高めたセラクルミンは、1日2カプセル飲むだけで180mgのクルクミンを補給することが出来ます。
これにより、肝機能検査でのγ-GTPやAST(GOT)、ALT(GPT)の数値の低下に期待出来ます。
但し、セラクルミンは医薬品ではないため、肝臓疾患を治すものではありません。
セラクルミンは機能性表示食品と言ってもサプリメントなので、不足しがちな栄養を補給することによって、健康な体質に向かわせることを目的としたものです。